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ノウハウ

ドローンはどれくらい音がするの?どこまで音は聞こえる?

 

ドローンを飛ばしているときに発せられる音って結構大きいですよね。周囲に何もない場所であれば気にならないかもしれませんが、近くに住宅などがある場合には、周囲に迷惑をかけていないか気を遣うでしょう。

また法律を遵守した上で飛行していても音が大きいと周囲の視線を集めてしまいなかなか集中できないこともあるでしょう。
最悪の場合、騒音で通報される可能性も考えられるため、ドローンの音については飛ばす前に対策をしておく必要があります。

今回の記事では、ドローンはどれぐらい音がするのかをテーマに、ドローンによる騒音問題について解説します。

ドローンの騒音ってどれぐらい?

まずはドローンから発せられる音がどれぐらいの大きさなのか調査します。

実際に計測した記録だと、ドローンの音量は80db程度でした。その他にも、ドローンの音量に関する調査は行われており、客観的な手法による計測では以下のような結果が出ています。

ドローンの種類 騒音値(db)
産業用ドローン 65~70db程度
汎用ドローン 60~65db程度
小型ドローン 60db程度

※機体から5m、10m、15mの距離で測定

参考:居住者から見た建築物調査時等のドローンの評価手法研究会 報告書

さらに、一般的な騒音の基準値と具体例は以下の通りです。

騒音度 騒音値(db) 具体例
非常にうるさい 80~120db ・地下鉄の車内(80db)

・犬の鳴き声(5m)(90db)

・自動車のクラクション(2m)(110db)

・ジェットエンジン(飛行機)の近く(120db)

うるさい 60~80db ・掃除機(1m)(60db)

・セミの鳴き声(2m)(70db)

普通 40~60db ・換気扇(1m)(50db)

・図書館(40db)

静か 20~40db ・郊外の深夜(30db)

・ささやき(20db)

参考:日本騒音調査

両方のデータを照らし合わせてみると、ドローンの音はかなりうるさいことがわかります。少なくとも近隣の住民にとっては不快な音量といえるでしょう。
やはりドローンを飛ばす上で騒音問題は事前の対策が必要なようです。

しかしドローンの音は単純なdb(音量)だけでなく、音域によっても聞こえやすさが変わるので、一概に音量だけ騒音かどうかが決まる分けではないので覚えておきましょう。

 

ドローンから音が発せられる仕組み

ドローンから音が出る仕組みとしては、プロペラが高速で回転する際に空気との間で発生する摩擦音が主な要因となっています。

プロペラが空気を掻き回す際の風切り音が、蜂が飛んでいるかのような音に繋がっています。

その他にも、モーターのノイズなどが要因として考えられますが、主要因はプロペラといえるでしょう。

プロペラの大きさや形状そして素材、枚数など音域や音量に関係する要素は様々です。また傷やプロペラの歪みによっても騒音は発生します。

無音ドローンは技術的・セキュリティ的に実用化が難しい

「ドローンがそんなにうるさいなら技術的に音をなくせないの?」と思うかもしれませんが、いわゆる無音ドローンは技術的にもセキュリティ的にも実用化は難しいといわれています。

技術的にはドローンを飛ばすための動力であるプロペラの音を消すのは難しい点にあり、音を小さくするとパワー不足で飛行性能を落とす形になってしまいます。

セキュリティ面においては、無音ドローンを開発してしまうと危険な用途に悪用される可能性がある点が挙げられます。

ドローン自体も墜落や衝突のリスクがある中で、周辺の人にドローンが飛んでいることを認識されるためにも、ある程度の音が出ている必要があるでしょう。

このような理由から騒音を抑えた無音ドローンの実用化は現実的ではありません。どうしても無音に近づけたいのであれば、気球や飛行船、グライダーなどになるでしょう。

 

航空法では騒音によって他人に迷惑を及ぼす飛行が禁止されている

ドローンの騒音について法律ではどのような取扱いになっているのかを解説します。

航空法ではドローンを飛行させる上で遵守すべき飛行方法を指定しており、その中で他人の迷惑になるような騒音を発することを禁止しています。

不必要に騒音を発するなどの他人に迷惑を及ぼすような方法で飛行させないこと

引用:埼玉県警察

不必要な騒音が禁止されているという意味では、街中での工事の音やバイク・車の音などがありますが、どれもインフラや移動のためには必要なことなので捕まることは少ないでしょう。

ドローンも同じで屋根点検や空撮など必要なことに従事していれば問題ないでしょう。当たり前ですが騒音で迷惑をかけることを目的とした場合は禁止なのでやらないようにしましょう。

では「騒音」とはどれぐらいのレベルの音を指すのか気になりますよね。環境省が定める騒音の基準としては以下のようになっています。

【騒音の基準】

時間帯 昼間 夜間
住宅地域における騒音基準 55db以上 45db以上

参考:環境省

先ほど紹介したドローンによって発せられる音が60~70dbだったことを考えると、住宅の近くでドローンを飛行させるのは騒音に該当する可能性があるといえるでしょう。

ドローンの種類 騒音値(db)
産業用ドローン 65~70db程度
汎用ドローン 60~65db程度
小型ドローン 60db程度

※機体から5m、10m、15mの距離で測定

参考:居住者から見た建築物調査時等のドローンの評価手法研究会 報告書

そのため、法的な観点からみてもドローンを飛ばす際には、騒音への配慮をしなければなりません。

ドローンの騒音を抑えて飛ばす方法

無音とまではいきませんが、ドローンによって発せられる音を抑える方法はいくつかあります。例えば、トイドローンであれば軽量で飛行時のパワーもそこまで大きくないため、プロペラによって生じる音も小さくなるでしょう。

また、機体選びで工夫するだけでなく、プロペラ部分を見直すことで音を小さくするのも可能です。DJIでは「低ノイズプロペラ」というパーツが販売されており、飛行時に発せられるノイズ音を低く抑えられます。

プロペラの角度を微調整することでノイズを抑え、パワーロスを防ぐことによって飛行時間を長くできるので、DJI製のドローンをお使いの方は検討してみてください。
「DJI Air 2S 低ノイズプロペラ」

また最近のメーカーにもよりますが、DJIの空撮ドローンであれば低ノイズプロペラが標準装備なので、交換は必要ないでしょう。

しかしプロペラに傷がついたり、歪んでしまった場合などは騒音が発生してしまうので定期的に点検しましょう。

音の静かなドローンでオススメは?

ドローンのプロペラの音は客観的な騒音値(db)も大事ですが、それ以外にも音の高さ(高音~低音)も聞こえ方として深く関わってきます。騒音値が小さくても耳障りな音であればうるさく感じますし、騒音値が高くても気になりにくい音もあります。
ここで紹介するドローンは実際に聞いてみて音が小さいと感じたドローンなので是非参考にしてみてください。

小型ドローン

 

小型のドローンでのオススメはDJIのMini4proです。

重量が249gしかなく、軽量なためプロペラの音も静かです。小さいので機能面が心配になりますが、この機体は4K撮影に対応しており、360°障害物センサも前後についています。

小さいので風に流されやすいイメージがありますが、風圧性能に関してはワンサイズ大きいDJIのAir3Sと同等の性能を持っています。

住宅街で屋根点検をする際や人の多い場所で飛ばす場合にオススメです。

中型ドローン(汎用ドローン)

趣味での飛行や業務など様々な飛行シーンで活用できるのが中型ドローン(汎用ドローン)の特徴です。

中型ドローンでも最もオススメなのはDJIのAir3です。音の小ささで定評のあるAir2Sの後継機で飛行性能やカメラ性能など様々な機能が飛躍的に向上したのにもかかわらず、体感として音は小さくなっています。

まずカメラ性能については3倍の望遠レンズと通常の広角レンズがついておりどちらも4K撮影が可能となっております。飛行時間は最大46分で、全方位対応の障害物センサもついているので安全面もバッチリです。

大型ドローン(業務用ドローン)

設備点検や災害・人命救助など様々なシーンで活用できるのが業務用ドローンとなっています。業務用ドローンといっても用途によって様々なドローンがあるため、向き不向きがありますが市場規模の大きい点検分野でのオススメを紹介します。

業務用ドローンのオススメとしてはDJIのMatrice 30シリーズです。Mavicシリーズのように折りたたむことができ携帯性に優れながらも広角カメラ、ズームカメラ、サーマルカメラ(M30Tのみ)、レーザー距離計を搭載しており、様々なシーンで活用できます。
保護等級IP55性能を誇り、-20℃~50℃の環境で動作できるため雨などの悪天候でも飛行可能となっています。

カメラを取り外して交換できないタイプですが、その分軽量化されており、業務用ドローンの中でも静音性に優れています。

騒音が気になる場合は事前の説明が必要

一般的なドローンの音は場合によっては騒音といわれるレベルになるケースもあるため、トラブルに発展しないよう事前の対策が必要です。

飛行場所の近隣からの苦情を受けた際に適切な対処をする必要もありますし、警察に通報されて事情を1から説明しなければならない可能性もあります。

そういったトラブルを避けてスムーズにドローンが飛ばせるよう事前準備をしておきましょう。

①うるさくて警察に通報される可能性がある

ドローンの音をうるさいと感じた近隣住民や、ドローンに対して悪印象を抱いている通りがかった人などが警察に通報する可能性が考えられます。

その他にも、通りがかりの警察から職務質問を受けるケースもあるでしょう。

法律や法令に従った上で施設や土地の管理者の許可を得ている場合には、その旨を説明すればいいのですが、スムーズに説明ができないと話が複雑になってしまうかもしれません。

そのため、しっかりとルールを遵守してドローンを飛ばしていることを説明できるよう、事前に整理しておくといいでしょう。

②近隣の住民から苦情を受けることもある

ドローンを飛ばしていると近隣の住民などから騒音の苦情を受けることもあります。

先ほど触れたようにドローンは機種によって騒音レベルの音を発するので、苦情を受ける可能性はゼロではありません。

いかにルールを守ってドローンを飛ばしていても、騒音となるレベルの音が出ているとさすがに迷惑をかけてしまいます。

「ルールを守っているからいいだろ」など横柄な態度で対応するのではなく、周辺への配慮をした上で許可を得てドローンを飛ばしていることを説明してください。

時には理解を得られないケースもあるかと思いますが、ドローンを飛ばすことを許可してもらっている立場でもあるため、柔らかい対応を心がけるようにしましょ。

③気になる場合は事前に警察に通知するのがおすすめ

ドローンに関連する騒音が気になる場合には、飛行前に警察に通知をしておくという選択肢もあります。

飛行場所を管轄する警察署に連絡をしておけば、万が一警察への通報があった場合でも、代わりに説明をしてもらえるかもしれません。

場合によっては通報があり次第、警察から自分に確認の連絡がくるように準備を整えておけば、大袈裟なトラブルに発展するのも防げるでしょう。

そのため、法律の遵守や土地管理者への許可だけでなく、警察への通知を事前に行ってトラブルを未然に防ぎながら、周囲への配慮を欠かさずにドローンを飛ばしてください。

警察や近隣住民に説明するのに備えて資格を持っておくと安心

ドローンを飛行する際に騒音への配慮をするために、警察や近隣住民への事情説明を行うケースもあるでしょう。

その際には、何らかのドローンの国家資格を取得しておくと、話がスムーズにまとまりやすい可能性が高いです。
資格保有者というだけでもドローン操縦者としての信頼性が異なりますし、一定の知識や技術があることの証明にもなるため、事故に対する不安を与えることもないでしょう。

ドローンスクール千葉幕張では、様々なドローンを展示しており実際に飛行させ音を聞くこともできます。

国家資格・民間資格の両方に対応しているので、ドローンの資格に興味のある方はぜひドローンスクール千葉幕張に問い合わせてみてください!

また、国家資格について詳しく聞けて、ドローンの操縦体験もできる無料体験会を毎日開催しています。
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