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ドローン情報

ドローンショーとは?国内外の事例やドローンショーを手がける企業を解説

 

近年では、ドローンショーと呼ばれるドローンを用いた演出が人気を集めています。

「小回りが効いて俊敏に飛行できる」「プログラミングによって自律飛行ができる」「LEDライトが搭載できる」などのドローンの特徴を活かすことで、空中にさまざまな演出を作り上げることが可能です。

最先端のエンターテイメントとして海外でも幅広く実施されていますし、国内でもドローンショーを手がける会社も増えてきたため、今後も見かける機会も増えるでしょう。

今回の記事では、ドローンショーの国内外の事例やドローンショーを手がける企業を紹介します。

 

ドローンショーとは?

ドローンショーとは、LED照明などを乗せた複数のドローンを飛行させることで、さまざまな演出を行うショーです。

プログラミングによって複数のドローンを制御しながら、LEDライトの色などを変化させることで、空中で動きのある演出が可能になります。

具体的な例として、東京ディズニーリゾートで実施されたドローンショーをご覧ください。

動画のように1つ1つのドローンをコントロールすることで、さまざまなキャラクターを表現したり、照明の点灯のタイミングを調整することで変化を加えるなどができます。

また、ドローンを動かすこともできるため、静的な演出だけでなく、動きのあるショーも可能です。

 

ドローンショーはいつから始まった?

ドローンショーは近年になって見かける機会が増えていますが、始まったのは2012年ごろといわれています。

初めてのドローンショーは海外の事例で、memoがカンヌで行った「Meet Your Creator」というパフォーマンスです。

その後、国内でもクリエイティブ集団「ライゾマティクス」がドローンを使った演出に注目し、2012年頃からドローンショーの構想を練り始めています。

そんな中で、ドローンショーが国内で注目を集め始めたのは、2014年の紅白歌合戦に出演したPerfumeのパフォーマンスです。

「第65回NHK紅白歌合戦 “Cling Cling”」

このパフォーマンスでは、提灯型の照明を乗せたドローンがPerfumeのダンスに合わせて飛行する演出が採用されました。

 

国内のドローンショーの事例

国内で実施されたドローンショーの事例を紹介します。

日本でも各地でドローンショーが実施されているので、どのような演出が行われているのか詳しくみていきましょう。

①東京五輪2020開会式

東京五輪2020の開会式では約1800機のドローンを利用したショーが行われました。

夜空に浮かび上がった地球儀や五輪のマークを表現し、オリンピックの幕開けを彩りました。

使用された機種はIntel社の「PREMIUM DRONES」で、4つのLEDを搭載しており、2018年の平昌冬季五輪の開会式でも使用されています。

②B.LEAGUE ALL-STAR PARK

日本のプロバスケットリーグ「Bリーグ」では、2024年1月に行われたオールスターゲームで、初となるドローンショーを行いました。

煌びやかな照明が夜空を彩りながら、開催地・沖縄名物の首里城やシーサーなど、ご当地感のある演出が注目を集めました。

さらには、バスケットボールのさまざまなシーンをドローンで表現しており、実に多彩な表現を実施しています。

③コカ•コーラ クリスマスドローンショー 空飛ぶクリスマストラック

コカ・コーラ社がクリスマスイベントとして横浜のみなとみらいで実施したドローンショーです。

レッドグリフが手がけたドローンショーでもあり、国内最大規模の約1200機ものドローンが使用されています。

空飛ぶクリスマス・トラックなどユニークな表現が行われたり、空中にQRコードを表示して、スマホで読み込むとクリスマスカードがプレゼントされたりなど、さまざまな仕掛けが用意されました。

④Jリーグ30周年記念マッチ FIRE WROKS DRONESHOW

2023年5月に国立競技場で行われたJリーグ30周年記念試合「FC東京vs川崎フロンターレ」にて、ドローンや花火、レーザーなどを交えた演出が行われました。

約200機のドローンを使用して、ホームチームやスポンサーのロゴを表現しました。

ドローンによる演出は小規模ですが、5万人以上が集った国立競技場にて、レーザーや花火を交えた演出は圧巻です。

⑤『ポケモン GO』 スペシャルドローンショー

日本各地で開催されている花火大会にて、人気アプリゲーム「ポケモンGO」をテーマにしたドローンショーが行われました。

約700機のドローンを駆使して、モンスターボールやポケモンを表現するなど、キャッチーで迫力満点のショーになりました。

ショーとして花火との親和性も高いため、花火とドローンを組み合わせたイベントも増えてくるかもしれません。

海外のドローンショーの事例

海外では日本よりも大規模なドローンショーが開催されています。

中国やアメリカなどを中心にレベルの高いドローンショーが実施されているので詳しくみていきましょう。

①中国・深セン HIGH GREAT

中国の深センでは、約5000機ものドローンを使用した世界最大規模のドローンショーが実施されました。

こちらのドローンショーでは、使用されたドローンの機体数やドローンで表現される物の大きさや時間的な長さなどがギネス記録にも認定されています。

New World Record: 5200 drones and MORE — High Great

②アメリカ Star Wars Drone Light Show

メジャーリーグのオークランドAの試合で実施されたドローンショーで、スターウォーズをテーマにお馴染みのキャラクターが登場しました。

スターウォーズのお馴染みのBGMに合わせて、夜空に次々とキャラクターが表現されていく演出は壮観です。

Star Wars Drone Light Show

③韓国・釜山 グァンガリドローンショー

韓国の釜山では約2000機のドローンを使用した大規模なショーが実施されました。

ニューイヤーイベントとして実施されたドローンショーでは、大量のドローンが幾何学的な模様を描きながら飛行し、新年のカウントダウンを行いました。

#부산드론쇼 #korean new year drone show   #drone show korea #2000drones #Seoul Drone

④アメリカ スーパーボウルのハーフタイムショー

アメリカ最大のスポーツイベントでもあるスーパーボールのハーフタイムショーで実施されたドローンショーです。

世界的アーティストのレディー・ガガのパフォーマンスに合わせて、ドローンが夜空を舞い、星条旗などを表現しました。

Lady Gaga’s FULL Pepsi Zero Sugar Super Bowl LI Halftime Show | NFL

⑤アメリカ ONE PIECE” on Netflix! WORLD PREMIER in LA

実写版ワンピースがNetflixで配信されたのを記念に、アメリカ・ロサンゼルスにて行われたドローンショーです。

ワンピースの有名なシーンや人気キャラクターなどをドローンで表現してファンを沸かせました。

【LIVE-ACTION/実写】AMAZING DRONE SHOW🌌 WORLD PREMIER in LA/ドローンショー!

 

ドローンショーで使われる機体

ドローンショーで使用される機体を紹介します。

一般的なドローンと比較してどのような点が異なるのか詳しくみていきましょう。

①unika

unikaは、株式会社ドローンショー・ジャパンが開発している国産のドローンショー専用機体です。

高解像度なLED照明を搭載することで、文字や記号など細かい表現でも視認性が高く、幅広い演出で利用できます。

さらに、風の影響を軽減しつつ、落下による破損や事故のリスクを減らすなど、安全性にも配慮した設計となっています。

機種名 unika
サイズ 310×310×113mm
重量 530g
照明 LED/8W
飛行時間 12分
飛行速度 3m/s
耐風性 5m/s
GPS 対応

 

②EMO

EMOは、主に株式会社レッドクリフで取り扱っているドローンショー用機体です。

飛行性能とLEDライトの光量がアップグレードしており、繊細かつ視認性の高い表現が可能になっています。

大量のドローンを扱うドローンショーの中で、トラブルなどにより一部離陸できない機体があった場合でも、空中で予備機を即座に再配置してドット抜けを補正するなどの機能もあります。

機種名 EMO
サイズ 318 × 350 × 136mm
重量 540g
照明 LED/20W
飛行時間 10〜20分

 

③TAKE

TAKEは、主に株式会社レッドクリフで取り扱っているドローンショー用機体です。

屋外でのドローンショーを行うための設計になっており、正確な飛行性能に加えて、風への強さを備えることで、精密な表現を可能にしています。

機種名 TAKE
サイズ 204 × 167 × 74mm
重量 403g
照明 LED/12W
飛行時間 8〜10分

 

ドローンショーを開催するまでの流れ

ドローンショーを開催するまでの流れを解説します。

一般的な流れとしては以下の通りです。

STEP① 問い合わせ ドローンショーを手がける会社に問い合わせを行う
STEP② ロケハン 開催予定場所でロケハンを行って開催可能かを調査する
STEP③ アニメーション作成 具体的な演出を決めてアニメーションを作成する
STEP④ 許可申請 飛行場所や内容に応じて許可申請を行う
STEP⑤ リハーサル 作成したアニメーションに合わせて現場でのリハーサルを行う
STEP⑥ 開催 全ての準備が整ったらドローンショーを開催する

具体的な準備期間としては最短で2ヶ月程度が目安となります。

 

ドローンショーに関するよくある質問

ドローンショーに関するよくある質問をまとめました。

ここまでの内容で疑問が思い浮かんだ人は参考にしてみてください。

①ドローンショーでかかる費用は?

飛行させる機体の数や演出の内容によってかかる費用は異なりますが、目安として屋内イベントであれば100万円程度屋外イベントだと500万円程度がかかります。

100台規模の屋外イベントであれば上記の金額を目安にしてください。

②ドローンショーに関連する法律は?

ドローンショーは「イベント上空での飛行」に該当するため、航空法で規定する特定飛行に該当します。

その他にも、「夜間飛行」「目視外飛行」にも該当するケースがあるため、ドローンショーを行う上で許可申請が必要になります。

また、ドローンショーで使用するドローンについては機体登録が必要で、飛行内容によっては機体認証も求められます。

③ドローンショーを手がける会社は?

国内でドローンショーを手がける主な会社は以下の通りです。

社名 所在地 設立
株式会社ドローンショー・ジャパン 石川県金沢市 2020年4月1日
株式会社レッドクリフ 東京都新宿区 2019年5月15日
株式会社NTTドコモ 東京都千代田区 1991年8月

 

④雨天時でもドローンショーは開催できる?

雨天時はドローンの故障や操縦不能になるリスクが生じるため、ドローンショーが中止になる可能性が高いです。

開催できる天候条件が定められているため、屋外イベントだと中止になるリスクも考慮しなければなりません。

 

まとめ

国内外のドローンショーの事例やドローンショーを手がける会社を紹介しました。

LED照明を用いて空中にさまざまな演出を表現できるドローンショーは、屋内外のイベントや広告など、幅広い用途で活用されています。

ドローンショーを専門に手がける会社もあり、イベント演出の定番にもなりそうです。今回の記事でドローンショーに興味を持った方は、動画を視聴したり、現地へ見に行ったりしてみてください。

また今回の記事でドローンに興味を持った方やドローンについてもっと知りたい方は是非ドローンスクール千葉幕張で毎日開催している無料体験にお越しください。

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