DJI Mini 4 Proが日本で第二種型式認証を取得！めんどうな飛行許可申請が一部免除に！

全てのドローンユーザーに朗報です！

DJI JAPAN 株式会社の「DJI Mini 4 Pro」（型式名：DJI式 DJI Mini 4 Pro型）が、2025年5月23日付で国土交通省より第二種型式認証を取得しました（型式認証書番号：第6号）。

これにより、特定の条件下での飛行許可・承認手続きにおける機体関連書類の一部省略が可能となり、国家資格二等を持っていることで、これまで以上にスムーズな運用が期待できます。

これまで国家資格を取得してもお手軽な価格で購入できる型式認証が付きの機体が無かったため、国家資格をフルに活かすことがありませんでしたが、Mini 4 Proが型式認証を取得したことによって手頃な価格で機体を購入できるようになり、既に国家資格をお持ちの方やこれから資格を取得する人にとって大きなメリットとなるでしょう！

「第二種型式認証」とは？

まず、「型式認証」とは、ドローンの特定の「型式（モデル）」が、設計・製造過程において国の定める安全基準に適合していることを国が認める制度です。DJI Mini 4 Proが取得した「第二種型式認証」は、特に人口集中地区（DID）上空や夜間、目視外といった特定の高度な飛行を行うドローンが対象で、その安全性が国によってお墨付きを得たことを意味します。

型式認証を取得したMini 4 Proは6月中旬から販売予定となっており、現在時点において販売されているMini 4 Proには型式認証がついていないので注意が必要です。
また既にMini 4 Proをお持ちの場合でも型式認証が後から付くわけではないので注意が必要です。

型式認証取得済み機体には型式名（DJI Model DJI Mini 4 Pro）及び型式認証書番号（No. 6）を機体に表示したものが型式認証取得済み機体となります。

DJI Mini 4 Pro 型式認証の詳細

今回、DJI Mini 4 Proが取得した型式認証の詳細は以下の通りです。

型式認証書番号: 第6号
型式名: DJI式 DJI Mini 4 Pro型
型式認証保有者: DJI JAPAN 株式会社
機体の種類: 回転翼航空機（マルチローター）
重量区分: 4kg未満
初回認証日: 2025年5月23日
有効期間満了日: 2028年5月22日
認証の種類: 第二種型式認証

国家資格があれば、一部特定飛行が「申請不要」に！

今回の型式認証により、DJI Mini 4 Proを使用し、かつ操縦者が二等以上の国家資格とその飛行に必要な限定解除（夜間・目視外）を受けていれば、以下の特定飛行について、国土交通大臣への許可・承認申請が原則として不要になります 。

①人口集中地区（DID地区）上空での飛行

②夜間の飛行

③目視できない範囲での飛行（目視外飛行）

④人や物件から30m未満の距離での飛行

上記の特定飛行はこれまで包括申請を出すことによって許可が得られた内容ででしたが、それが不要になるので面倒な手続きが一つ無くなったと思っていいでしょう。

しかし、それ以外の特定飛行はこれまでのように許可・申請が必要になるので以下の飛行を行う際には注意しましょう。

①空港周辺での飛行

②150ｍ以上の上空での飛行

③イベント上空での飛行

④危険の輸送

⑤物件の投下

DJI Mini 4 Proとはどんな機体？性能は？

そんな国家資格と合わせることで許可・申請が一部不要となるMini 4 Proですがどんな機体で性能は他のドローンと比べてどうなのでしょうか？詳しく見てみましょう。

DJI Mini 4 Proは、DJIが2023年9月25日に発売した、249gの軽量ドローンです。そのコンパクトなボディながら、高性能なカメラや先進的な機能を搭載し、プロの空撮から初心者まで幅広いユーザーが楽しめるように設計されています。

主なスペックと機能

軽量・コンパクト

重量249gで、350mlの缶ジュースと同じくらいのサイズ感のため、気軽に持ち運び、飛行させることができます。AIRシリーズやMAVICシリーズの機体は800g以上あるため、とても軽量であることが分かります。

高画質カメラ

1/1.3インチCMOSセンサーを搭載し、有効画素数は48MPです。4K/60fps HDR動画撮影に対応しており、明暗差の激しいシーンでも美しい映像を撮影できます。

4K/100fpsでの動画撮影も可能で、スローモーション動画の作成にも適しています。Mavic4Proで話題になっている縦向き撮影にも対応しており、SNSに最適な縦長の動画も簡単に撮影できます。

10-bit D-Log M/HLGカラーモードに対応し、10億以上の色情報を記録できるため、より柔軟な後編集が可能です。

しかし、AIRシリーズMAVICシリーズに比べてセンサーサイズやカメラの数という点では劣っています。カメラの画質や望遠レンズなどが欲しい場合にはMiniシリーズ以外を購入するといいでしょう。

全方向障害物検知

Miniシリーズ史上初めて、全方向の障害物検知機能を搭載しています。4つの広角ビジョンセンサーと2つの下方ビジョンセンサーにより、あらゆる方向からの障害物を検知し、高度操縦支援システム (APAS 4.0) が自動で障害物を回避するため、飛行の安全性が大幅に向上しました。

これによってRTH（リターントゥーホーム）中に障害物も避けることができるようになりました。

最新のAir3sやMavic4proには夜間でも障害物を検知できるようLiDARが搭載されていますが、Mini 4 Proには非搭載のため夜間の飛行には注意しましょう。

その他主な特徴

・ActiveTrack 360°：新たにトレースモードに対応したActiveTrack 360°により、被写体を追尾しながら、さまざまな角度からのシネマティックな映像を簡単に撮影できます。

・O4映像伝送システム：によりDJI O4映像伝送技術を採用し、最大20km（日本国内では10km）の距離で、安定した1080p/60fpsのフルHDライブ映像を伝送できます。

・バッテリー：インテリジェントフライトバッテリーを使用した場合、最大34分の飛行時間、インテリジェントフライトバッテリー Plusを使用すると最大45分の飛行が可能です。

・アドバンスドRTH（自動帰還）：ホームポイントまでの安全な飛行ルートを自動で計画し、帰還中に障害物も回避します。

DJI Mini 4 Proの機体認証 取得手続きについて

①第二種型式認証済み機体を購入

② 機体登録・リモートID書き込み

③ドローン情報基盤システム（DIPS2.0）で機体認証を申請（②から1か月以内）

④日本海事協会へ検査申し込み・手数料の納入

⑤検査合格後、国土交通省が機体認証書を発行

詳しくはこちらをご覧ください。

①第二種型式認証済み機体を購入

現在（6月19日）時点で流通しているMini4Proは第二種型式認証を取得した機体ではございません。認証済みの機体は6月中旬予定となっております。

また値段は通常モデルと変わらず、【型式認証対応モデル】DJI Mini 4 Pro Fly More コンボ Plus (DJI RC 2付属)で158,180円となっております。

ドローンスクール千葉幕張では型式認証取得モデルの予約を承っておりますので、気になる方は是非ご来店ください。

※新規（新品）申請の対象となるには以下の条件がありますのでご注意ください。
・第⼆種型式認証を取得しているモデルであること
（機体に型式認証書番号が表⽰されていることを確認してください）
・機体登録から 1 か⽉以内であること
・新品として購⼊してから⼀度も屋外で⾶⾏させていないこと

②機体登録・リモートID書き込み

DIPS2.0のトップメニューから「無人航空機登録申請」を選択し「新規登録」を行います。
この時に製造者名として「DJI JAPAN株式会社」を選択し、型式名として「DJI Mini 4 Pro【DJI式DJI Mini 4 Pro型】」を選択してください。

機体登録の完了後手数料をお支払いし、リモートIDをインポートします。

③機体認証申請（②から1か月以内）
・DIPS2.0のトップメニューから「機体認証 新規申請」を選択します。
単体のみの申請か、複数機体を一括で申請するのかを選択してください。そして型式認証済みの機体を選択します。
次に型式認証区分として第二種機体認証を選択し、型式認証番号として第6号を入力します。

・申請の際に検査機関の希望は「日本海事協会」を選択してください。

・「型式認証等を受けたものによる整備記録資料」には必要事項を写した画像ファイルを添付してください。
・手数料は新規（新造機）で3,080（税込み）円となります。

また詳しいやり方につきましてはこちらをご覧ください。

④日本海事協会へ検査申し込み・手数料の納入

航空局への申請が完了すると、⽇本海事協会より「第⼆種機体認証の検査申込書」がメールにより送付されます。

メールに添付の「機体認証検査実施に関する規約」に合意した上で、検査申込書に必要事項を記⼊しE-mail又は郵送で返送してください。

検査申込書の受領後、決済サービス代⾏会社より検査⼿数料に関するメールが送付されます。メール記載の決済サービスにて⼿数料額を確認後、決済⼿段を選択し⼊⾦してください。

詳しいやり方はこちらをご覧ください。

⑤国土交通省が機体認証書を発行

手数料の納付後、検査合格すると国土交通省が機体認証書を発行され、これで全ての申請が完了となります。

【注意ポイント】運用時には記録が必須

・「飛行日誌」の記録は特定飛行を行う場合のみ義務となっていますが、機体認証を受けた後は、特定飛行か否かに関わらず全て記録してください。記録内容が不十分な場合、機体認証を更新できなくなる可能性があります。

詳しくはこちらをご覧ください。

まとめ

これまで国家資格を取得しても飛行実績の証明にしかならず、資格の恩恵をフルに活かすことができませんでしたが、今回Mini4Proに型式認証が着いたことで、一部の飛行方法が免除することができるようになりました。

機体認証を取得できればこれまで行っていた包括申請が免除されるので、面倒な手続きが減ります。しかし、機体認証にはいくつかの注意点や、そもそも国家資格二等を取得していないと免除されないので注意しましょう。

ドローンスクール千葉幕張ではそんな国家二等を取得できるドローンスクールとなっています！累計600名以上が国家二等を取得し、実技試験の初回合格率も80％以上と高い実績となっております。

ドローンの国家資格取得を考えている方や、型式認証が付いたMini4Proを実際に見てみたい方などは是非ドローンスクール千葉幕張の無料体験会にお越しください。
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