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ドローンで夜間飛行をする時のポイントを解説!必要な許可や注意点を要確認!
ドローンによる夜間飛行は航空法によって禁止されています。
夜間飛行を行うには事前の許可申請が必要で、承認を受けた場合でなければドローンを飛ばすことはできません。
今回はドローンで夜間飛行をする時のポイントを解説します。
許可申請の方法だけでなく、夜間飛行を行う上での注意点や練習方法も詳しく見ていきましょう。
ドローンの夜間飛行は航空法で規制される「特定飛行」に該当する
機体重量100g以上のドローンによる夜間飛行は、航空法で規制されています。
航空法では「特定飛行」として禁止されており、夜間飛行の他には以下の飛行が該当します。
【航空法で特定飛行に該当するもの】
飛行する空域 | ・空港などの周辺
・人口集中地区の上空 ・150以上の上空 ・緊急用無空域 |
飛行の方法 | ・夜間での飛行
・目視外での飛行 ・人または物件との距離を確保できない飛行 ・催し場所上空での飛行 ・危険物の輸送 ・物件の投下 |
ドローンで夜景を空撮したり、花火などを空中から撮影したりする映像を見る機会もありますが、夜間飛行は航空法によって禁止されています。
夜間飛行を行うためには、事前に国土交通省への許可申請を行い、承認を得なければなりません。
ドローンで夜間飛行を行う際は国土交通省への許可申請が必要
ドローンで夜間飛行を行う際は、事前に国土交通省への許可申請が必要です。
ここでは、許可申請の手順を詳しく解説します。
許可申請で用意するもの
国土交通省への飛行許可申請を行う際は、以下のものを用意してください。
・緊急連絡先(氏名/電話番号)
・ドローン情報基盤システムのアカウント(例:ABC123456 英字3文字+数字6文字)
・飛行及び機体情報
・使用するマニュアル情報
・操縦者情報
・保険等の情報
事前に用意しておくと、手続きがスムーズに進められます。
DIPS2.0で許可申請を行う手順
許可申請の手続きはDIPS2.0(ドローン情報基盤システム)から行います。
手続きの手順は以下の通りです。
①DIPS2.0にログインする
②「飛行許可・承認申請へ」を選択する
③無人航空機情報を登録する
④操縦者情報を登録する
⑤「新規申請」を選択する
⑥簡易カテゴリー判定を行う
⑦飛行概要・飛行詳細を入力する(飛行承認が必要な理由で「夜間の飛行」を選ぶ)
⑧飛行機体と操縦者を選択する
⑨申請書の内容を確認する
⑩申請書を提出する
申請手続きは「飛行日の10開庁日前まで」に行ってください。
ただし、申請書の不備などで再提出となる可能性もあるため、1ヶ月程度の余裕があるといいでしょう。
画面操作も含めた手順については「ドローン情報基盤システム 操作マニュアル-飛行許可・承認申請編-」を参照してください。
ドローンで夜間飛行を行う際の注意点
ドローンで夜間飛行を行う際の注意点は以下の7点です。
・日の出日の入り時間を事前に確認する
・機体の方向を視認するための灯火の搭載が必要
・視認性を高めるための地上照明を活用する
・障害物センサーが反応しないケースがある
・立入管理措置を行い人がいない場所で飛ばす
・明るい内に飛行場所の下調べを行う
・飛行高度と同じ距離の半径の範囲内に人がいないことを確認する
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
日の出日の入り時間を事前に確認する
夜間飛行かどうかの基準は「日の出日の入りの時間」を用います。
そのため、飛行の前日に国立天文台の「各地のこよみ」から、日の出日の入りの時間を予め確認してください。
また「ドローンフライトナビ」というサービスでは、飛行エリアと一緒に日の出日没の時刻も確認できるで、活用してみるといいでしょう。
機体の方向を視認するための灯火の搭載が必要
夜間は機体の姿を視認できるようにするため、灯火の搭載が必須です。
飛行時は灯火の光によって機体の位置や向きを視認しながら操縦を行います。
また、飛行は灯火が容易に視認できる範囲内で行いましょう。
視認性を高めるための地上照明を活用する
周囲の地形や障害物などの視認も難しいため、必要な場所に地上照明を設置してください。
離着陸地点や緊急着陸地点、障害物を視認できる位置などに照明を置いて、安全な視界を確保してください。
障害物センサーが反応しないケースがある
暗い中での飛行では、ドローンのビジョンセンサーが上手く機能せず、障害物検知やホバリングの維持が不安定になりやすいです。
昼間の飛行よりも機体がフラフラしやすく、操縦の難易度が上がるため、事前に夜間飛行を想定した練習を重ねてください。
またその障害物センサーが誤認識をした場合ドローンが暴走したかのように勝手に動き出すため、飛行中は気を抜かないようにしましょう。
立入管理措置を行い人がいない場所で飛ばす
飛行を行う周辺で人が入ってこないよう立入を制限する措置を行ってください。
具体的な立入管理措置の方法としては、「補助者による注意喚起を行う」「フェンスなどで立入りを制限する」などが挙げられます。
明るい内に飛行場所の下調べを行う
飛行場所の地形や障害物の有無など、暗い中では判断できないため、必ず明るいうちに下調べを行ってください。
離着陸ができる場所や注意すべき障害物など、飛行場所で注意すべきポイントを頭に入れた上で夜間飛行に臨みましょう。
特に細い木の枝や、電線などには暗い環境では気付きにくいため明るい時間に飛行空域の障害物確認をしておきましょう。
飛行高度と同じ距離の半径の範囲内に人がいないことを確認する
夜間飛行を行う際には、飛行高度と同じ距離の半径の範囲内に人がいないことを確認してください。
例えば高度100mである場合、半径100m圏内に第三者が進入しないようにするのが条件となっております。
飛行場所周辺に第三者が入っていると、衝突などの事故が起きるリスクが生じますので、声かけや第三者が進入する可能性の低い海上や湖の上なら飛行しやすいでしょう。
また、第三者上空での飛行では夜間飛行とは異なる許可申請が必要になるため、必ず周辺に人がいない中で飛行させましょう。
ドローンで夜間飛行をするための練習方法
夜間にドローンを飛ばす場合、周囲が暗くて機体が視認しづらい状況になる上に、ドローンに搭載されている制御機能が不安定になります。
そのため、ドローンの夜間飛行をする前には、十分な練習を積まなければなりません。
どのような練習をすれば、安全に夜間飛行ができるのか、詳しくみていきましょう。
GPSなどの制御機能をOFFにした状態で操縦する
夜間飛行では、GPS機能やビジョンポジショニング機能、障害物センサーなどが不安的になりやすいです。
機体の姿勢制御や高度維持などが難しく、細かく微調整しないと機体がフラフラして危険を招くことがあります。
通常時の飛行とは感覚が全く異なるため、まずは不安定な状態での操縦に慣れてください。
夜間の明るさを再現できない場合は、GPSなどの制御機能をOFFにして練習するのがおすすめです。GPSなどの制御機能をOFFにできない場合はトイドローンのようなもともと不安定なドローンで練習するといいでしょう。
不安定な状態での「離陸/着陸」や「ホバリング」「前後左右の移動」「8の字飛行」「スクエア飛行」などの基本練習を重ねましょう。
四方が囲まれた場所で飛行させる
屋外で夜間飛行の練習はできないため、必ず四方が囲まれた屋内で練習してください。
必ずしも室内である必要はなく、屋外でも四方がネットなどで囲まれている場合は、屋内として利用できます。
夜間飛行の練習では、照明を落として暗くした状態で、機体に搭載された灯火を見ながら操縦する練習を行いましょう。
機体の灯火による見え方や光方は機体の種類やメーカーによって異なるため灯火だけをみて操縦できるになるといいでしょう。
ドローンスクールでレクチャーを受ける
最も確実なのは、ドローンスクールに行って専門のインストラクターに教えてもらうことです。
夜間飛行での注意点や効率的な練習方法など、正しく教えてくれますし、操縦の癖や苦手な部分があった場合でも的確に指摘してもらえます。
独学で練習をしていると、重要なポイントを見落としていたり、苦手な部分を克服できなかったりもするので、不安な方はドローンスクールを頼るのがおすすめです。
ドローンの国家資格と機体認証があると許可申請不要で夜間飛行ができる
ドローンの国家資格(二等又は一等)を取得し、第2種機体認証以上を得たドローンを飛行させる場合、許可申請をせずに夜間飛行ができます。
以下のフロー図の中で条件を満たしている場合には、夜間飛行での許可申請が不要になります。
国家資格を取得すると、飛行のたびに許可申請を行う必要がなくなるため、仕事でドローンを操縦する方は取得しておきましょう。
夜間飛行の限定変更が必要
国家資格を取得して、許可申請をせずに夜間飛行をする場合には、「夜間飛行の限定変更」が必要です。
限定変更には「25kg以上の機体を飛行させる」「目視外飛行を行う」「夜間飛行を行う」の3つがあり、国家資格の取得とは別に解除しなければなりません。
そのため、夜間の飛行を行うために国家資格を取得する場合は、限定解除を忘れずに行ってください。
限定変更の手順
限定変更では、解除する科目に応じて実技講習と実技試験(修了審査)を行います。
登録講習機関(ドローンスクール)を卒業していた場合、追加で講習と実技試験に合格すれば限定が解除されます。
限定変更に合格した後はDIPS2.0上で技能証明書の限定変更申請を行ってください。
【技能証明書の限定変更申請の手順】
①DIPS2.0にログインする
②「技能証明書の限定変更」を選択する
③申込者情報を記入する
④合格者情報を入力する
⑤その他の情報を入力する
⑥入力内容を確認して申請を行う
参考:ドローン情報基盤システム 操作マニュアル 技能証明申請編
限定変更の費用
夜間飛行の限定変更にかかる費用は、登録講習期間によって異なりますが、3〜5万円程度です。
国家資格の取得費用と比較すると安上がりなので、業務上必要な場合には限定解除をしておきましょう。
ドローンの夜間飛行に関するよくある質問
ドローンの夜間飛行に関するよくある質問をまとめました。
ここまでの内容で疑問が思い浮かんだ人は参考にしてみてください。
昼間と夜間の違いは何?
航空法では、昼間と夜間の違いは「日の出」と「日没」が基準で定められており、昼間は「日の出から日没」で、夜間は「日没から日の出」です。
ただし、日の出と日没は情報源によって異なるケースがあるため、国立天文台が発表する日の出・日の入り時刻を参考にしてください。
地域や季節によって「日出から日没までの間」は異なるため、国立天文台の「各地のこよみ」を飛行前に確認しましょう。
無許可で夜間飛行をした場合の罰則は?
国土交通省の承認を得ていないのにドローンを夜間飛行させた場合、航空法に基づき「50万円以下の罰金」が課されます。
ドローンの国家資格「無人航空機操縦士技能証明」を取得して、一定の条件を満たしている場合であれば、許可申請の必要はありません。
夜間飛行でも許可申請が不要な場合は?
ドローンの国家資格「無人航空機操縦士技能証明」を取得している場合は、事前の許可申請が不要な場合があります。
許可申請不要で夜間飛行をするためには以下の条件を満たす必要があります。
・無人航空機操縦士技能証明(二等以上)を有する
・立入管理措置を講じている
・機体の総重量が25kg未満
・空港などの周辺で飛行しない
・150m以上の空域で飛行しない
・催し場所の上空で飛行しない
・危険物の輸送を行わない
・物体の投下を行わない
ただし、無人航空機操縦士技能証明(二等以上)を取得して、許可申請なしで夜間飛行をするためには、夜間飛行の限定解除が必要です。
夜間の目視外飛行はできる?
夜間での目視外飛行はできません。
常に機体の位置や向きを視認できる灯火が容易に見える範囲内で飛行をしてください。
詳しい内容に関しては「無人航空機 飛行マニュアル」に記載されています。
まとめ
ドローンの夜間飛行に関するポイントを解説しました。
許可申請の方法や夜間飛行時に意識すべきポイントを理解した上で、安全にドローンを飛ばしてください。
ドローンの国家資格があると、許可申請不要で夜間飛行ができるケースもあるため、仕事でドローンを夜に飛ばす場合は取得を検討してみましょう。
またドローンスクール千葉幕張では、国家資格の取得だけなく夜間飛行の限定解除も可能です。屋内施設で講習を行っているため日中の時間帯でも夜間飛行の講習が行えます。
今回の記事で夜間飛行について興味を持った方や国家資格について詳しく知りたい方は是非ドローンスクール千葉幕張の無料スクール体験会にお越しください!
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